小堀桂一郎
( こぼり・けいいちろう )昭和8年生まれ。比較文化・比較文学、日本思想史専攻。東京大学教授、明星大学教授を歴任し、現在東京大学名誉教授。著書に『若き日の森?外』(東京大学出版会、昭和44年度読売文学賞)、『宰相鈴木貫太郎』(文藝春秋、文春文庫、昭和58年度大宅壮一ノンフィクション賞)、『日本人の「自由」の歴史』(文藝春秋)など多数。
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東京裁判は、公正な裁判だったのか?検察官や裁判長の裁量により却下処分にされ、歴史の闇に葬られてしまった膨大な弁護側記録から、清瀬一郎弁護人の冒頭陳述や、マッカーサー、グルー大使等の証言をはじめとする18編を精選。戦争犯罪者として個人を裁くことや、「平和に対する罪」という曖昧な概念をふりかざすことのそもそもの問題点。日本の戦略をナチスになぞらえることにより、とりわけ知識人層を一部の軍国主義者により騙された被害者側へとまわすことに成功した占領軍側の戦略―。東京裁判の歪曲を鋭く指摘した解説付き。隠された日本の「
第1部 弁護側反証段階の総論(清瀬一郎弁護人 冒頭陳述(総論A)
高柳賢三弁護人 冒頭陳述(総論B)
ローガン弁護人 冒頭陳述)
第2部 弁護側反証の一般及び個別段階(徳富猪一郎 宣誓供述書
ワーレン弁護人、岡本(敏)弁護人 冒頭陳述「満洲部門」
米アボツト記者の満洲視察記 ほか)
第3部 弁護側最終弁論及び付録(ローガン弁護人 最終弁論・自衛戦論「日本は挑発挑戦され自衛に起つた」
米国上院軍事外交合同委員会に於けるマッカーサー証言)
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