苅谷夏子
( かりや・なつこ )1956年生まれ。大田区立石川台中学校で、当時63歳だった国語教師大村はまの教室で2年半学ぶ。東京大学文学部国文科卒業。結城紬職人、シカゴ日本人学校補習校教員などを経て、現在「大村はま記念国語教育の会」事務局長。著書に、『教えることの復権』(大村はま、苅谷剛彦との共著、ちくま新書)、『評伝 大村はま――ことばを育て 人を育て』(小学館)ほか。
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現場の一国語教師として、生涯を教室に捧げた大村はま。かつて大村教室の生徒だった著者は、その授業の力をつぶさに見て、感じて思春期を送った。そこで出会った厳しいことば、思いがけないことば、ハッとすることば。そして、大村の晩年、ともに過ごした多くの時間から、ことばに込められたほんとうの意味と思いが見えてきた。本書では遺された魅力的なことばから60を選りすぐり解説する。「聞く力は知恵の始まり」「子どもは「身のほど知らずの伸びたい人」です」「人間の成長がないところには文章の伸びはない」…。人を育てることにかけた思い
大村はまという人
子ども
ことば―話すこと聞くこと
ことば―読むこと書くこと
学ぶということ
教えるということ
教師という職業人
優劣のかなたに
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