小堀憲
( こぼり・あきら )1904~1992年。福井県生まれ。1929年京都帝国大学卒業。第三高等学校教授、京都大学教授、京都府立大学学長を歴任。京都大学名誉教授。1973年レジオン・ドヌール勲章(シュヴァリエ章)受勲。専門は複素解析学。著書に『大数学者』(ちくま学芸文庫)、『複素解析学入門』(朝倉書店)、『物語数学史』(新潮社)、訳書にコーシー『微分積分学要論』(共立出版)などがある。
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数を数えること―それは人間の誕生とともに始まった、と言ってもよい。有史以前の人たちが指を使いながら数えていた数は、古代ギリシャにおいて哲学的な思索の対象となり、数学は学問の代名詞として飛躍的に発展した。抽象化・厳密化をひた走ってきたその歴史は、大数学者たちが命を懸けて築き上げてきたものである。彼らは数学者として、あるいは一人の人間として、どのような生涯を送ったのか。日本の数学「和算」にも一章を割きつつ、古代から現代までの数学の流れを一望した通史。付録としてSF雑誌『星雲』に掲載された伝記「エヴァリスト・ガロア」を収録。
第1話 数学の夜明け
第2話 ギリシアの数学―アテナイ時代
第3話 ギリシアの数学―アレクサンドレイア時代
第4話 新しい数学への道すがら
第5話 デカルトとその時代
第6話 ニュートンからオイラーまで
第7話 ナポレオンをめぐる数学者たち
第8話 現代の数学の黎明
第9話 現代の数学
第10話 日本の数学
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