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ちくま学芸文庫

原典訳 ウパニシャッド

人類の叡智 遙かな時を経て?醸された 「梵我一如」の哲学

インド思想の根幹であり後の思想の源ともなったウパニシャッド。本書では主要篇を抜粋、梵我一如、輪廻・業・解脱の思想を浮き彫りにする。 【解説: 立川武蔵 】

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09519-0

Cコード

0110

整理番号

-20-1

2013/02/06

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

ウパニシャッドとはサンスクリット語で書かれた一群の神学書・宗教哲学書の総称である。インド思想の根幹をなすこれらの書は、ヴェーダの神話と祭式の伝統の上に成立したものであるが、それまでのバラモンの祭式万能主義とは一線を画し、当時の王者の活躍を背景に、真理探究を志し、宇宙万象の一元を説く哲学を展開した。本書は紀元前4?8世紀に遡る古ウパニシャッドから主要篇を抜粋収録。そこには、ブラフマンとアートマンの二元を同一視しその上に絶対不二の根本原理を説く「梵我一如」の哲学思想と、仏教等の土壌となった輪廻・業・解説の宗教

目次

カウシータキ=ウパニシャッド(抄)
チャーンドーグヤ=ウパニシャッド(全)
ブリハッド=アーラヌヤカ=ウパニシャッド(抄)
カタ=ウパニシャッド(全)
プラシュナ=ウパニシャッド(全)

著作者プロフィール

岩本裕

( いわもと・ゆたか )

1910-88年。愛媛県生まれ。仏教学者、古代インド文学者。京都帝国大学卒。京都大学講師、東海大学教授を経て、京都橘女子大学教授、創価大学教 授。『法華経』全3巻(共訳、岩波文庫)や、インド文学史で最大の説話文学集『カター・サリット・サーガラ』全4巻(岩波文庫)を翻訳。88年に大著『日本 佛教語辞典』(平凡社)を刊行したが、同年に急逝。原典からの完訳注・解説で『ラーマーヤナ』全7巻(平凡社東洋文庫)を刊行中だった。

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