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ちくま学芸文庫

不変量と対称性

——現代数学のこころ

学校数学とは一味ちがった、 数学センスのステップアップ のための読み物。

変えても変わらない不変量とは? そしてその意味や用途とは? ガロア理論や結び目の現代数学に現われる、上級の数学センスをさぐる7講義。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09521-3

Cコード

0141

整理番号

-8-1

2013/03/06

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

「不変量」とはなんだろう。聞きなれない言葉かもしれない。しかし、その実体にはさまざまな場面ですでに遭遇している。たとえば、2つの三角形が合同かどうかは辺や角度で判断するが、結果、合同なら面積は等しい。すなわち「図形の面積は、図形の合同に関しての不変量である」と言える。なぜ表面的には見えにくい「不変量」に着目するのだろう。それは問題解決のための有力な武器となるからだ。振り返ってみれば、ガロアの着眼点もそこにあった。解放習得の学校数学とは一味ちがった、上級の発想に触れるチャレンジングな7講。数学センスのステッ

目次

第1章 不変量としての対称性、ガロアの方程式論
第2章 オイラー数
第3章 15パズルの数理
第4章 鏡に映された世界
第5章 結び目の多項式不変量
第6章 リンケージの配置空間
第7章 平面3角形の不変量とモジュライ空間

著作者プロフィール

今井淳

( いまい・じゅん )

1963年生まれ。東京大学数学科卒業。専門はトポロジー、結び目理論、特に結び目のエネルギー。現在、首都大学東京准教授。

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