今井淳
( いまい・じゅん )1963年生まれ。東京大学数学科卒業。専門はトポロジー、結び目理論、特に結び目のエネルギー。現在、首都大学東京准教授。
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「不変量」とはなんだろう。聞きなれない言葉かもしれない。しかし、その実体にはさまざまな場面ですでに遭遇している。たとえば、2つの三角形が合同かどうかは辺や角度で判断するが、結果、合同なら面積は等しい。すなわち「図形の面積は、図形の合同に関しての不変量である」と言える。なぜ表面的には見えにくい「不変量」に着目するのだろう。それは問題解決のための有力な武器となるからだ。振り返ってみれば、ガロアの着眼点もそこにあった。解放習得の学校数学とは一味ちがった、上級の発想に触れるチャレンジングな7講。数学センスのステッ
第1章 不変量としての対称性、ガロアの方程式論
第2章 オイラー数
第3章 15パズルの数理
第4章 鏡に映された世界
第5章 結び目の多項式不変量
第6章 リンケージの配置空間
第7章 平面3角形の不変量とモジュライ空間
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