太田博太郎
( おおた・ひろたろう )1912年、東京生まれ。1935年東京帝国大学建築学科卒業。東京大学教授、九州芸術工科大学学長、武蔵学園長などを歴任。専門、日本建築史。『日本建築史序説』は建築史の定番教科書になる。その他、『図説日本住宅史』『中世の建築』『書院造』『床の間』『奈良の寺々──古建築の見かた』など多数の著書がある。2007年没。
loading...
日本固有の建築―それはどのように構築され、また発展を遂げてきたのだろうか。伊勢神宮・法隆寺・桂離宮・金閣寺・銀閣寺など、名建築を時代を追ってつぶさに見ていくことで、外来の様式の影響を受けつつ築きあげられてきた、この国独自のかたちの系譜が浮かびあがってくる。中世の仏教建築は大陸から何を採り入れたか、日本の住宅の室内意匠はどうして装飾の少ないシンプルなものになったのか。日本建築史の泰斗が、時代の経済状況・社会制度から人々の生活・考え方までを考慮しつつ、歴史的建築を論じた、生き生きとした日本文化論。写真・図版多
原始住居の復原
日本建築様式の成立
平安京
藤原貴族の住生活
入母屋造本殿の成立
鎌倉時代の建築と工匠
和様と宋様
金閣と銀閣
城と書院
桂離宮
江戸の防火
平城京跡の発見
建築遺跡調査の発展
平城京跡の保存
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。