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ちくま学芸文庫

増補 ソクラテス

核心を読み抜いた最良の入門書

ソクラテス哲学の核心には「無知の自覚」と倫理的信念に基づく「反駁的対話」がある。その意味と構造を読み解き、西洋哲学の起源に迫る最良の入門書。

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09595-4

Cコード

0110

整理番号

-51-1

2014/02/06

判型

文庫判

ページ数

400

解説

内容紹介

ソクラテス哲学の核心にある「反駁的対話」の構造と意味を分析し、それがかれの倫理的信念といかに関わるかを考察する。さらに、この倫理的信念の彼方に現れる「無知の自覚」が、ダイモニオンの囁きと共に、なにか超越的なものを示唆することを推定する。

目次

第1章 謎の人ソクラテス(資料の問題)
第2章 ソクラテスの生涯
第3章 反駁的対話(エレンコス)
第4章 反駁的対話の論理構造
第5章 無知
第6章 イロニー
第7章 正義
第8章 ダイモニオン
第9章 死と希望
第10章 幸福

著作者プロフィール

岩田靖夫

( いわた・やすお )

1932年生れ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東北大学教授、聖心女子大学教授、仙台白百合女子大学教授を経て、現在は東北大学名誉教授。主な著書に、『アリストテレスの倫理思想』『神の痕跡』『神なき時代の神』『ヨーロッパ思想入門』(いずれも岩波書店)などのほか、『よく生きる』『ギリシア哲学入門』(いずれも、ちくま新書)がある。

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