ヘルマン・ワイル
( わいる,へるまん )1885-1955年。ドイツ生まれ。ゲッチンゲン大学でヒルベルトのもとに学ぶ。1933年アメリカ亡命、プリンストン高等研究所で教授。数学者・物理学者・哲学者。作用素のスペクトル理論・群の表現論・リーマン面の理論などのほか、量子力学や相対性理論など物理学にもその力量を横溢させた。一般相対性理論と電磁気学を統一させるゲージ理論の草分けとしても著名。
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数学・物理・哲学に通暁し深遠な思索を展開したワイル。約四十年にわたる歩みを講演ならではの読みやすい文章で辿る。年代順に九篇収録、本邦初訳。
1,760
円978-4-480-09629-6
0140
-12-3
2014/10/08
文庫判
496
頁天才をして「大学者」と言わしめたワイルは実際、かのヒルベルトの後継者としてゲッティンゲンに迎えられた。ワイルとはいったい何者?本書は彼がアメリカで行った講演を中心に9篇を年代順に収録。数学・物理学・哲学に通暁し深い思索を展開した約40年の歩みを、講演ならではの読みやすい文章で辿る。時に直観主義について熱っぽく語り、時に「ゲージ」概念の提唱者として物理学者のヴェールをまとう。そして時に人間と神の関わりを省察する―いくつもの顔を持つその全貌が明らかに。本邦初訳。
第1章 電気と重力(1921年)
第2章 形而上学的質問に対するアインシュタインとワイルの2通の手紙(1922年)
第3章 宇宙の時間関係性―固有時間、経験された時間、形而上学的時間(1927年)
第4章 開かれた世界―科学の形而上学的意味についての三つの講演(1932年)
第5章 精神と自然(1934年)
第6章 プリンストン大学創立200周年記念会議での講演(1946年)
第7章 人間と科学の基礎(1949年頃)
第8章 知識の統一性(1954年)
第9章 洞察と反省(1955年)
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