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ちくま学芸文庫

精神現象学 下

人類知の全貌を綴った哲学史上最大の快著。四つの原典との頁対応を付し、著名な格言を採録した索引を巻末に収録。従来の解釈の遥か先へ読者を導く。

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09702-6

Cコード

0110

整理番号

-10-2

2018/12/10

判型

文庫判

ページ数

624

解説

内容紹介

長大な遍歴のすえ、人間はいかにして「絶対知」へと到達するのか?この書により、哲学史上、かつてない壮大な哲学体系をつくりあげたヘーゲルが、最後に出した答えとは―。平明な語り口でありながら、今後のヘーゲル研究に絶大な影響を与えるであろう緻密な新訳が、その核心を明らかにする。下巻の巻末には、『精神現象学』に数多くちりばめられた、広く知られる名言を拾いあげた「フレーズ索引」を収録。従来のはるか先へと読者の理解を導く。「精神が偉大なものとなるのは、より大きな対立からみずからへと立ちかえる場合である」。

目次

(BB) 精神(精神
(真の精神 人倫
じぶんにとって疎遠となった精神 教養
じぶん自身を確信した精神 道徳性))
(CC) 宗教(宗教
(自然的宗教
芸術宗教
啓示宗教))
(DD) 絶対知(絶対知)

著作者プロフィール

G.W.F.ヘーゲル

( げおるく.ヴぃるへるむ.ふりーどりひ.へーげる )

1770-1831年。ドイツの哲学者。ドイツ観念論の完成者。自然・歴史・精神の全世界を不断の変化・発展の過程としてとらえ、これを絶対精神の弁証法的発展とみなし、それを学問的に把握するのが哲学であるとした(絶対的観念論)。著書は他に『論理学』『法律哲学綱要』『哲学的諸科学エンチクロペディ』など。

熊野純彦

( くまの・すみひこ )

1958年神奈川県生まれ。東京大学文学部倫理学科卒。同大学院博士課程単位取得退学。東北大学文学部助教授等を経て、現在、東京大学文学部学長。専攻は倫理学。和辻倫理学の学統に属しながらも、故・廣松渉の哲学からも深く学んだ。著書に『ヘーゲル<他なるもの>をめぐる思考』、『レヴィナス入門』(筑摩書房)、『カント―世界の限界を経験することは可能か』(NHK出版)、『レヴィナス―移ろいゆくものへの視線』(岩波書店)、『カント 美と倫理とのはざまで』(講談社)など。翻訳にレヴィナス『全体性と無限 上・下』、ハイデガー『存在と時間(一)~(四)』(岩波書店)、カント『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』(作品社)など。

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