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ちくま学芸文庫

代数入門

——数と式

文字から文字式へ、そして方程式へ。巧みな例示と丁寧な叙述で「方程式とは何か」を説いた最晩年の名著。遠山数学の到達点がここに!解説 小林道正

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09752-1

Cコード

0141

整理番号

-13-3

2016/11/09

判型

文庫判

ページ数

352

解説

内容紹介

数学では、変化する数や量を表す際に、x、y、zのような記号を用いる。この「代数的方法」なくして数学をすることはできないし、実際、高校数学でははじめに「数と式」を学ぶ。けれど、そもそも「数や量を記号で表す」とはどういうこと?文字だらけの数式を見るだけで、たじろく人も多いはず。本書はトランプや樹形図のように具体的な例を出発点にして、種々の多項式や方程式に慣れるところまでを目指す。「たくさんの人に数学を」という著者の思いの結実した、晩年の名教科書。遠山数学の集大成がここにある!

目次

1 数の進化(数の発生
数詞 ほか)
2 組合せ論(順列
組合せとパスカルの数三角形 ほか)
3 文字の数学(多項式
多項式と方程式 ほか)
4 種々の方程式と多項式(1の累乗根
相反方程式 ほか)

著作者プロフィール

遠山啓

( とおやま・ひらく )

1909-79年。熊本県生まれ。東京大学数学科に入学するも退学、のち東北大学数学科を卒業。海軍教授をへて東京工業大学教授。数学教育への関心から民間教育団体「数学教育協議会」を結成、長く委員長をつとめた。数学教育の理論と方法を開発・提唱し、その水道方式、量の理論などは、教育現場に大きな影響を与えた。著書に『無限と連続』『数学入門(上・下)』(以上、岩波新書)、『代数的構造』『現代数学入門』『代数入門』『微分と積分』(以上、ちくま学芸文庫M&S)、『競争原理を超えて』(太郎次郎社)などがある。教科書や雑誌の創刊にも多く関わった。

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