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ちくま学芸文庫

藤原定家全歌集 上

『小倉百人一首』の選者としても有名な藤原定家自作の和歌四千六百余首を収録。上巻には私家集『拾遺愚草』を収め、全歌に現代語訳と注を付す。

定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09754-5

Cコード

0192

整理番号

-10-11

2017/08/07

判型

文庫判

ページ数

752

解説

内容紹介

こまとめて袖うちはらふかげもなし佐野のわたりの雪の夕暮―。『新古今和歌集』『百人一首』の撰者でもあり、日本和歌史上に聳立する不世出の歌人・藤原定家の自作歌は、現在知られている限り約4260首にのぼる。上巻には『拾遺愚草』正篇の全歌2791首を収録、すべてに現代語訳を付す。中世文学研究の泰斗による校訂を行い、和歌に関心のある読者のみならず、学術的利用にも資するよう編纂された決定版。

目次

拾遺愚草 上(初学百首
二見浦百首 ほか)
拾遺愚草 中(韻歌百廿八首和歌
仁和寺宮五十首 ほか)
拾遺愚草 下(春
夏 ほか)
雑(旅
述懐 ほか)

著作者プロフィール

藤原定家

( ふじわら・ていか )

応保2年(1162)、藤原俊成と美福門院加賀の間に生まれる。治承4年19歳で叙爵し、翌年「初学百首」を詠む。妖艶華麗な歌風や独特の書風は後世の歌人・文人に大きな影響を与えた。日記『明月記』(国宝)や歌論『近代秀歌』などの著書も名高い。仁治2年(1241)没。

久保田淳

( くぼた・じゅん )

1933年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学名誉教授、日本学士院会員。専攻は中世日本文学。著書に『新古今和歌集全注釈』全6巻(角川学芸出版)、『新古今歌人の研究』(東京大学出版会)、『久保田淳著作選集』全3巻(岩波書店)などがある。

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