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ちくま学芸文庫

フィレンツェ史 下

古代ローマ時代からのフィレンツエ史を俯瞰することで見出された、歴史におけるある法則……。マキァヴェッリの真骨頂が味わえる一冊!解説 米山喜晟

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09858-0

Cコード

0122

整理番号

-35-4

2018/04/09

判型

文庫判

ページ数

512

解説

内容紹介

本書を捧げられたジューリオは、教皇クレメンス7世となり、フィレンツェ、シエナを含むトスカーナ大公国の礎を築く。メディチ家による支配体制の確立に成功したわけだが、マキァヴェッリは単に君主制を志向していたのではない。実際本書では独裁的な君主のいないヴェネツィアをどの国よりも優れていると讃える。現実の政治に携わり歴史に学ぶことを重視したマキァヴェッリは、その国の政治風土や国民性にあう統治形態でなければ意味はないと考えていた。下巻にはメディチ家が誇る指導者・大ロレンツォの逝去までが描かれる。マキァヴェッリ理解に欠

著作者プロフィール

在里寛司

( ありさと・かんじ )

1936-1998年。イタリア語学者。大阪音大教授などをつとめた。著書に『伊和中辞典』(共著、小学館)、訳書にエンツォ・カルリ『イル・ソドマ』(鹿島出版会)などがある。

米山喜晟

( よねやま・よしあき)

1937年生まれ。イタリア文学者。大阪外国語大学名誉教授。著書に『敗戦が中世フィレンツェを変えた」(近代文芸社)、訳書にベネデット・クローチェ『イタリアとスペイン ルネッサンスにおける文化史的考察』(共訳、恒星社厚生閣)などがある。

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