フィリップ・ポンス
( ぽんす,ふぃりっぷ )1942年パリ生まれ。政治学・社会学を学んだ後、東京日仏会館の研究員として1970年に来日。1975年に『ル・モンド』紙極東特派員に転身。1981年から5年間のローマ勤務をはさみ、東京在住。日本特派員の経験が長く、『ル・モンド』東京支局長も務めた。また、川端康成の『古都』の仏訳も手がけている。著書:『江戸から東京へ――町人文化と庶民文化』(筑摩書房) 他。
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1,870
円978-4-480-09881-8
0136
-21-1
2018/08/08
文庫判
640
頁やくざ、被差別民、テキヤ、日雇い労働者等、日本社会の陰に存在してきたマージナルな人々に光をあて、彼らの貧困の実態と権力による支配・利用構造を数多くの文献と取材によって詳細に考察した重厚なリポート。著者は『ル・モンド』紙極東特派員を長年務めているフランス人ジャーナリストで、そのタブーを恐れない記述やインドの不可触民・イタリアのマフィアとの比較など、日本人では書き得なかった外国人の視点ならではのものとなっている。中世から現代まで、歴史の裏側に確実にあった「もうひとつの日本」の真実。
第1部 日陰の人々(中世における周縁民
江戸期下層のヒエラルキー
国民国家の周縁で
大変容
大日本を支えた労働者たち
どんづまりの街)
第2部 やくざ(江戸の犯罪
義賊
敗戦期のやくざから暴力団まで
やくざの組織・権威・伝統
あたらしいやくざ
露天商
路上の花火師たち
テキヤ―帰属と拒否)
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