フランツ・キュモン
( ふらんつきゅもん )1868-1947年。ベルギーの宗教史家、文献学者、考古学者。母国でヘント大学教授、ブリュッセル王立博物館学芸員を務めた後、パリとローマでフリーランスの研究者として活躍した。著書:『ローマ帝国の東方宗教』『ギリシア・ローマ人の占星術と宗教』『ローマ人の埋葬象徴の研究』他。
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1,320
円978-4-480-09892-4
0114
-27-1
2018/10/10
文庫判
320
頁ミトラ教は紀元前三世紀頃のペルシャで信仰され、ヘレニズムの文化交流によって地中海世界に伝播した。民族宗教という出自であるにもかかわらず、一時はローマ帝国でキリスト教と覇を競うほど隆盛を誇ったが、秘儀的な宗教であったがゆえ詳細の多くは謎に包まれてきた。獅子頭人身の異貌、牡牛を屠る図像の異教神が、なぜ異文化の民に受け入れられていったのか?起源、教義、儀礼、キリスト教への影響、凋落の理由等、この密儀宗教の全貌を膨大な資料で解き明かした第一人者による古典的研究。貴重図版多数収録。
第1章 起源
第2章 ローマ帝国への伝播
第3章 ミトラと皇帝権力
第4章 密儀の教義
第5章 典礼・祭司・信者
第6章 ミトラとローマ帝国の諸宗教
補遺1 ミトラ教美術
補遺2 文献目録
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