佐伯梅友
( さえき・うめとも )1899-1994年。埼玉県生まれ。国語学者・国文学者。京都帝国大学文学部文学科卒業(国語学専攻)。東京教育大学名誉教授、大東文化大学名誉教授。文学博士。上代から中世までの文学を語学的に研究し、その文法体系は「佐伯文法」として知られる。著書に『万葉語研究』『上代国語法研究』など、校注書と編纂書に『古今和歌集』『例解古語辞典』などがある。
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「その文を構成する語句のまとまりをはっきりとつかみ、語句と語句とのかかわりをはっきりとみること、つまり、文脈をはっきりとさせることが、まず努めるべきこと」。古文の文法的読みについて、著者はこのように目標を掲げる。そのために必要な事項を平易に解説したものが本書であり、これをもって「佐伯文法」はひとつの達成をみた。用言・助動詞の活用から『徒然草』『源氏物語』の読解まで、言葉が言葉として実際に用いられる場面に即しつつ、そこにある法則が述べられる。複雑な古文の世界へ分け入るにあたり、座右に置いておきたい書。
基礎編(序章
単語の分類
用言・助動詞の活用
日本文法の根本
体言が受けてまとめる語句
用言が受けてまとめる語句)
本編(普通の文
重文・複文
接続語のでき方
はさみこみ
会話や手紙の文とその引用
筆のそれ
体言文)
展開編(かけことば・縁語など
敬譲語)
付編
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