工藤美代子
( くどう・みよこ )1950年、東京生まれ。チェコスロバキアのカレル大学に留学後、カナダのコロンビア・カレッジを卒業する。93年帰国。『工藤写真館の昭和』(講談社文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞する。主な著書に『スパイと言われた外交官 ハーバート・ノーマンの生涯』(ちくま文庫)のほか、『海燃ゆ 山本五十六の生涯』(講談社)、『われ巣鴨に出頭せず 近衛文麿と天皇』『快楽』(いずれも中公文庫)、『赫奕たる反骨 吉田茂』(日本経済新聞出版社)など多数ある。
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投身自殺をした、外交官の身に何が起こったのか。1957年4月、駐エジプト大使であったカナダ人の自殺は、世界を驚愕させた。なぜ自らの命を絶ったのか?やはり、ソ連のスパイだったのか?外交文書などの一次資料から浮かび上がる真実とは。
軽井沢に生まれて
青年期の記憶
死の淵を生きる
ケンブリッジ大学にて
青春の葬送
分岐点
空白の三年間
戦後処理のなかで
戦後日本の構築
GHQの内部闘争
天皇退位説の渦中に
ノーマンとウィロビー
マッカーサーとの乖離
晒される過去
共産党の党籍
別離の日
カイロ赴任
中東危機に直面
自死の選択
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