中島義道
( なかじま・よしみち )中島 義道(なかじま・よしみち):1946年福岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院人文科学研究科修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士)。電気通信大学教授を経て、現在は哲学塾主宰。著書に『不在の哲学』(ちくま学芸文庫)、『反〈絆〉論』(ちくま新書)、『私の嫌いな10の言葉』『私の嫌いな10の人びと』(以上、新潮文庫)、『生き生きした過去――大森荘蔵の時間論、その批判的解読』(河出書房新社)などがある。
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やがて確実に訪れる死を前にすると、「哲学的な生き方」をするために残された時間は短く、不要なことは出来る限り省くほかない。そのように自己中心的な態度を貫き、世間と妥協せずに生きることは、結果として不幸をもたらすことになるが、それを自覚して生きることこそが大事なのだ。「半隠遁」という宙ぶらりんな生き方に潜む、懐疑的で批判的な精神の意味を解き明かす。
プロローグ―あなたはまもなく死んでしまう
1章 「繊細な精神」のすすめ
2章 「批判精神」のすすめ
3章 「懐疑精神」のすすめ
4章 「自己中心主義」のすすめ
5章 「世間と妥協しないこと」のすすめ
6章 「不幸を自覚すること」のすすめ
エピローグ―そして、あなたはまもなく死んでしまう
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