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ちくま文庫

よいこの君主論

はじめてのマキャベリズム

戦略論の古典的名著、マキャベリの『君主論』が、小学校のクラス制覇を題材に楽しく学べます。学校、職場、国家の覇権争いに最適のマニュアル。

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42599-7

Cコード

0195

整理番号

-54-1

2009/05/11

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

マキャベリの名著『君主論』を武器にクラス制覇へと乗り出した小学五年生のひろしくん。だが、彼の前に権力への野望を持つ恐るべき子供たちが立ち塞がる。『君主論』はひろしくんを覇王へと導くことができるのか?小学生の権力闘争を舞台に楽しく学べる『君主論』。クラスを牛耳りたい良い子のみんなも、お子様に帝王学を学ばせたい保護者の方も、国家元首を目指す不敵なあなたも必読の一冊。

著作者プロフィール

架神恭介

( かがみ・きょうすけ )

1980年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。作家。フリーライター。マンガ原作者。著書に『よいこの君主論』『仁義なきキリスト教史』『戦闘破壊学園ダンゲロス』(以上、ちくま文庫)、『完全教祖マニュアル』(ちくま新書、辰巳一世との共著)など多数。

この本への感想

小学生を中心に話が広がる中で,
ふくろう博士とたろうくん,はなこちゃんが横から

主観的に分析する様子は見ていて勉強になるし笑えます。
はなこちゃんドSです。

主人公のひろしくん(表紙真ん中の学生服)が意図的に策を練り,最大の敵であるりょうこちゃん(ひろしくんから左に二人目の金髪)に対して勇猛果敢に,かつ大器晩成に覇権争いをぶつけていく様子が見ているだけで燃えてきます。
りょうくん(表紙左の筋肉魔)やまなぶくん(表紙右のメガネ)など,個性的な人物は,現実にこんな行動を取りそうな人として描かれているので,過去に自分が似たような行動をしていなかったかと,改めて自分の行動をふり返ることができます。

君主論を中心に内容が展開していくので,君主論を知らないと・・
と思う方も多いかもしれませんが,知らなくても十二分に楽しめます。知らなくても劇中でふくろう博士が詳しく厳しく教えてくれます。

君主以外にも,下に付く者としての自覚を高めてくれる,素晴らしい本です。

たぬ

さん
update: 2010/05/18
面白い。電車で読まないことをお勧めする。ニヤニヤしてしまいます。

「君主論」読みたいけど、難しそう。でもこれは、一日で楽しくわかりやすく簡単に端的に、マキャベリ「君主論」を読めるステキな本です。

極めつけは最後の「解説を快く引き受けてくださったニコロ・マキャベリ先生」です。by「遥か極東の日本のサル」

つかさ

さん
update: 2009/05/12

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