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ちくま文庫

チェーホフの戦争

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42622-2

Cコード

0198

整理番号

-20-3

2009/08/10

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

劇作家であり作家でもある著者が、チェーホフの四大戯曲を読み解く。戯曲本来の魅力を取り戻すために、「観る」のではなく丹念に「読む」ことで、チェーホフの筆致、息づかいを記録した。憂鬱の劇としての「ワーニャ伯父さん」。「三人姉妹」に潜む、戦争の予兆…仕掛けに満ちた「チェーホフ論」。

目次

不動産業者の普遍性―『桜の園』(泣く喜劇
舞台空虚
遠い音)
女優の生き方―『かもめ』(「男」がつくるコード
法に抗う者
悲惨、滑稽、解放)
四十七歳の憂鬱―『ワーニャ伯父さん』(「世界」が老いている
特別エッセイ・憂鬱の可能性
「からだ」が出現するとき
「まだ」と「もう」のあいだ)
軍楽隊の音が聞こえる―『三人姉妹』(戦争の劇
時間を表徴する女
遠景としての火事)

著作者プロフィール

宮沢章夫

( みやざわ・あきお )

1956年静岡県生まれ。劇作家・演出家・作家・早稲田大学文学学術院教授。90年、演劇ユニット「遊園地再生事業団」を結成し、1993年戯曲『ヒネミ』(白水社)で岸田國士戯曲賞を受賞、2010年『時間のかかる読書』(河出文庫)で伊藤整文学賞(評論部門)を受賞。著書に『牛への道』『わからなくなってきました』(新潮文庫)、『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』(新潮社)、『長くなるのでまたにする。 』(幻冬舎)、『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』(河出書房新社)など多数。

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