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ちくま文庫

宮本常一が見た日本

定価

1,045

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42701-4

Cコード

0139

整理番号

-14-9

2010/05/10

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

日本人が忘れてしまった「日本」をその著作に刻みつづけた民俗学者、宮本常一。戦前から戦中、高度経済成長期からバブル前夜まで日本の津々浦々を歩き、人々の生活を記録、「旅する巨人」と呼ばれた宮本の足跡を求め、日本各地を取材。そのまなざしの行方と思想、行動の全容を綴った。宮本が作りあげ、そして失われた「精神の日本地図」をたどる異色ノンフィクション。

目次

1(旅する巨人を生んだ島
父から受けた十カ条
民俗学者の誕生
旅のスタイル)
2(海から見た日本
庶民へのアプローチ
食糧確保の使命
山河への憧憬)
3(農業のプロとして
離島振興にかける
記録する精神
孤島のダイナミズム
地域芸能への思い)
4(路上観察者の眼
日本人が忘れたもの
官僚たちが語る宮本常一
宮本常一のメッセージ―周防大島郷土大学特別講義(二〇〇三年一月三〇日))

著作者プロフィール

佐野眞一

( さの・しんいち )

1947年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。時代をえぐりとるようなルポや、綿密な資料調査と粘り強い取材によって日本近現代史の巨大なテーマに正面から迫る作品を書き続けている。『旅する巨人』で大宅壮一ノンフィクション賞、『甘粕正彦 乱心の曠野』で講談社ノンフィクション賞を受賞。著書は『東電OL殺人事件』『阿片王――満州の夜と霧』 『あんぽん 孫正義伝』『劇薬時評――テレビで読み解くニッポンの了見』『別海から来た女――木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判』他多数。

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