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ちくま文庫

語る禅僧

幻の処女作、 待望の文庫化!

自身の生き難さと対峙し、自身の思考を深め、今と切り結ぶ言葉を紡ぎだす。永平寺修行のなかから語られる「宗教」と「人間」とは。 【解説: 宮崎哲弥 】

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42758-8

Cコード

0115

整理番号

-28-1

2010/11/10

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

病弱だった幼少期、たびたび死の恐怖にさらされた。恐怖は、切実な死への興味に変わり、15歳のとき「諸行無常」という言葉を知る。仏教との出会いだった。25歳で出家得度、曹洞宗大本山永平寺入山。同山での修行は19年に及んだ。本書で著者は、仏教の哲理、あるいは宗祖・道元の言葉に添いながらも、自分自身の生き難さに対峙し、自分自身の思考を深め、「今」と切り結ぶ言葉を紡ぎだす。異色の禅僧が語る宗教と人間とは。

目次

第1章 出家の由来(スロベニアからの手紙
生き難さ
小児喘息 ほか)
第2章 禅僧の言葉(只、入ると、入らざると
「何故に」か、「如何に」か
無我と滅私 ほか)
第3章 アメリカ安居体験記(彰顕さんの人さし指
大きな土地の小さな寺
ランプと星と ほか)

著作者プロフィール

南直哉

( みなみ・じきさい )

1958年長野県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。84年曹洞宗において出家得度。大本山永平寺入門。19年間に及ぶ修行を経て、現在、福井県霊泉寺住職、青森県恐山菩提寺院代。著書に『日常生活のなかの禅』『「正法眼蔵」を読む』(講談社選書メチエ)、『「問い」から始まる仏教』(佼成出版社)、『老師と少年』(新潮社)、『なぜこんなに生きにくいのか』(講談社インターナショナル)など、他に対談本多数がある。

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