松本尚久
( まつもと・なおひさ )1971年、東京都台東区生まれ。放送作家。「談志の遺言」(TBSラジオ)、「ふれあいラジオパーティー」(NHK)等の構成。そのほか落語会のプロデュース・構成やCDブック「落語昭和の名人」(小学館)の演目解説を執筆。著書に『芸と噺と──落語を考えるヒント』(扶桑社)。『落語の聴き方楽しみ方』(ちくまプリマー新書)がある。明星大学非常勤講師。 撮影:大橋仁
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落語家が名人芸だけをやっていればよかった時代は去った。落語に関する文章をいま編むのなら、高座の芸よりはむしろ、落語をとりまく状況を視野に入れたものでなければ意味がない。時代と社会を視野に入れた文章であること。そして落語の専門家や職業的な書き手ではない、外部から落語を視ている人たちの文章であること。それらを並列にして読むことで、落語の現在を読み解くアンソロジー。
志ん朝さんの死、江戸落語の終焉(小林信彦)
志ん朝「最後」の十日間(長井好弘)
私の落語今昔譚(都筑道夫)
悋気の火の玉(池内紀)
人と人の出会う間(戸井田道三)
桂枝雀(三國一朗)
立川談志(三國一朗)
立川流オールスター一門会パンフレットに寄せて(田村隆一)
噺家は世上のアラで飯を喰い(景山民夫)
明石家さんま(小倉千加子)〔ほか〕
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