蜷川幸雄
( にながわ・ゆきお )1935年、埼玉県川口市生まれ。1969年、『真情あふるる軽薄さ』で演出家デビュー。1974年、『ロミオとジュリエット』で大劇場へ進出。以後日本を代表する演出家として世界各国で次々と作品を発表し続けている。著書に『演出術』(共著、ちくま文庫)、『Note 1969-2001』(河出書房新社)ほか。
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本書は、自伝的エッセイと自身の演劇に対する姿勢を書きつづった短編とから成る。タイトルは「客席に千人の青年がいるとしたら、彼らは千のナイフを持っているのだ」という本文から取られている。七十七歳になった今でもその言葉の呪縛から逃れられないと語る蜷川の、若き日の決意と情熱がほとばしりでるエッセイ集。本音を語る魅力あるエピソードは、時を経ても古びない。
1章 演劇をめぐる自伝(役者から演出家へ(一九五五~一九六五)
騒乱の新宿時代(一九六六~一九七三)
千のナイフ(一九七四~一九八三) ほか)
2章 演劇という病(深夜の話―演出とは何か
砕けた鏡
風ももうすぐやむだろう ほか)
3章 千のまなざし(コミュニケーションの訓練
懐しく甘美な修羅場
ぼくは臆病なんだ ほか)
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