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ちくま文庫

キオスクのキリオ

「人生のコツは深刻になりすぎへんこと」。キオスクで働くおっちゃんキリオに、なぜか問題をかかえた人々が訪れてくる。連作短篇。イラスト 森下裕美

定価

748

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43423-4

Cコード

0193

整理番号

-19-2

2017/01/10

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

とある郊外の駅のキオスクに勤めるキリオは関西弁の中年男。彼は訪れるさまざまな人と、「袖すり合うも多生の縁」を持ってしまう不思議な男だ。本人にはその気が無いのに、結果としてはなぜか人生相談になり、妙に深い関わりを持つことになる。人徳か?脇が甘いのか?文庫化にあたり、『大阪ハムレット』の森下裕美がキリオを描き下ろし。意味深なひと言をじわっと投げかけてくる。連作短篇集。

目次

迷いへび
調合人
夕暮れ団子
トラの穴
シャボン
アジサイコーラ
ミルキー
行方不明見届人
空の中
時の煮汁

著作者プロフィール

東直子

( ひがし・なおこ )

1963年、広島生まれ。歌人、小説家。絵本や童話、イラストレーションも手がける。歌壇、角川短歌賞選考委員。東京新聞歌壇選者。「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞、『いとも森の家』で第31回坪田譲治文学賞を受賞。歌集に『十階』、小説に『水銀灯が消えるまで』『とりつくしま』『さようなら窓』、エッセイ集に『短歌の不思議』、穂村弘との共著『回転ドアは、順番に』『しびれる短歌』がある。

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