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ちくま文庫

夜の終る時/熱い死角

——警察小説傑作選

組織の歪みと現場の刑事の葛藤を乾いた筆致でリアルに描き、推理作家協会賞を受賞した警察小説の記念碑的長編『夜の終る時』に傑作短篇4作を増補。

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43514-9

Cコード

0193

整理番号

-7-2

2018/04/09

判型

文庫判

ページ数

416

解説

内容紹介

実直な刑事の徳持が捜査に出たきり行方不明になった。捜査係は総力をあげて事件の解決に乗りだすが、彼とやくざについての噂が同僚のあいだに疑念を呼び起こす。そんな中、徳持はホテルで扼殺死体となって見つかる(『夜の終る時』)。二部構成の鮮やかさと乾いた筆致で描かれる警察組織の歪みのリアルさは今なお色あせない。日本推理作家協会賞を受賞した警察小説の金字塔に4作の傑作短篇を増補。

著作者プロフィール

結城昌治

( ゆうき・しょうじ )

1927-1996年。東京生まれ。小説家、俳人。早稲田専門学校法律科で学び、48年に東京地方検察庁に入庁するも、同年肺結核を患い入院。療養中に推理小説を読み始め、59年「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の第一回短編探偵小説コンテストで「寒中水泳」が第一席で入選、同年処女長編『ひげのある男たち』を刊行。64年『夜の終る時』で第17回日本推理作家協会賞、70年『軍旗はためく下に』で第63回直木賞、85年に『終着駅』で第19回吉川英治文学賞を受賞。他の代表作に『ゴメスの名はゴメス』『白昼堂々』『志ん生一代』『あるフィルムの背景』など。

日下三蔵

( くさか・さんぞう )

1968年、神奈川県生まれ。SF・ミステリ評論家、アンソロジスト。ちくま文庫では山川方夫、都筑道夫、田中小実昌、結城昌治など多数の編書を手がける。

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