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ちくま文庫

方壷園

——ミステリ短篇傑作選

唐後期、特異な建築「方壺園」で起きた漢詩の盗作をめぐる密室殺人の他、乱歩賞・直木賞・推理作家協会賞を受賞したミステリの名手による傑作集。

定価

1,012

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43554-5

Cコード

0193

整理番号

-9-2

2018/11/08

判型

文庫判

ページ数

448

解説

内容紹介

晩唐の長安、塩商・崔朝宏の邸内にある特異な建築「方壺園」で詩人として文名高い高佐庭が殺された。不可解な密室殺人に役人は匙を投げるが、その翌年、殺人現場で書生の呉炎が自殺したことから、驚天動地の犯行方法と虚栄と嫉妬が起こした事件の真相が明らかになる(表題作)。雄大な中国の歴史と豊かな詩情で彩られた本格推理。至高のミステリ作家・陳舜臣をたっぷり味わえる最強の傑作選。

著作者プロフィール

陳舜臣

( ちん・しゅんしん )

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

日下三蔵

( くさか・さんぞう )

1968年、神奈川県生まれ。SF・ミステリ評論家、アンソロジスト。ちくま文庫では山川方夫、都筑道夫、田中小実昌、結城昌治など多数の編書を手がける。

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