宇宙の発生から滅亡までを壮大なスケールで描いた幻想の宇宙誌。1937年の発表以来、各方面に多大な影響を与えてきたSFの古典。全面改訳。

スターメイカー
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0197
  • 整理番号:す-26-1
  • 刊行日: 2021/11/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:448
  • ISBN:978-4-480-43565-1
  • JANコード:9784480435651
オラフ・ステープルドン
オラフ・ステープルドン

オラフステープルドン

オラフ・ステープルドン(Olaf Stapledon):イギリスの作家、哲学者。1886年生まれ。初の著作『現代の倫理学』を発表した翌年、『最後にして最初の人類』(1930)で注目を集め、『スターメイカー』(1937)など、独自の哲学的思弁とヴィジョンに満ちた壮大な宇宙年代記は読書界に衝撃を与えた。他の代表作に『オッド・ジョン』『シリウス』(いずれもハヤカワ文庫)がある。1950年没。

浜口 稔
浜口 稔

ハマグチ ミノル

浜口 稔(はまぐち・みのる):1953年沖縄県生まれ。明治大学名誉教授。著書に『言語機械の普遍幻想』(ひつじ書房)。訳書にO・ステープルドン『スターメイカー』(ちくま文庫)、J・ノウルソン『英仏普遍言語計画』(工作舎)、M・H・ニコルソン『ピープスの日記と新科学』(白水社)、P・ルンダ『大図鑑 コードの秘密』(明石書店)などがある。

この本の内容

肉体を離脱した主人公は、時間と空間を超え、宇宙の彼方へと探索の旅に出る。訪れた世界で出会った独自の進化を遂げた奇妙な人類と諸文明の興亡、宇宙の生命の生成と流転を、壮大なスケールと驚くべきイマジネーションで描いた幻想の宇宙誌。アーサー・C・クラークやスタニスワフ・レム、J・L・ボルヘスをはじめ多くの作家に絶賛され、多方面に影響を与えてきた伝説の作品を全面改訳で贈る。

この本の目次

“地球”
星間を翔ける
“別地球”
ふたたび宇宙へ
数限りなき世界
“スターメイカー”の兆し
さらに多くの世界
探索者たち
諸世界の共同体
銀河のヴィジョン
星と禍害世界
成長を阻まれた宇宙神霊
はじまりと終わり
創造の神話
創造主と諸作品

読者の感想

2023.1.01 ねむねむzzz

果てしない宇宙、死後の世界、霊界。誰もが一度は疑問に思う世界に、科学的、哲学的な視点から挑んだ興味深い物語。じっくり読むととても疲れるけど味わい深い。まるで自分が幽体離脱して、物理的な空間、時間をさまよっているかのよう。これが100年以上前の英国で書かれたのだから驚きです。死後の世界、こんなふうに広大な宇宙を散策できたら、悪くないかも。傑作です。

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