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ちくま文庫

消えた国 追われた人々

——東プロシアの旅

カントが、ホフマンが、コペルニクスが愛した国はなぜ消えたのか? 戦禍によって失われた歴史を追い求める、名作紀行待望の文庫化。解説 川本三郎

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43634-4

Cコード

0195

整理番号

-15-5

2019/12/09

判型

文庫判

ページ数

320

解説

内容紹介

1945年、第二次世界大戦の終焉と共に消えた旧ドイツ領東プロシア(プロイセン)。ギュンター・グラスの翻訳をきっかけにこの数奇な土地に惹かれた著者が、カントやホフマン、コペルニクスら文化人が生きた街を訪れながら、土地の人々と言葉を交わし、かつて暮らした者たちの生活に思いを馳せる―。今は無き国の面影と記憶を軽やかに、丁寧に追いかけた珠玉の紀行文。

目次

グストロフ号出港す
水の国
城のある町にて
マレンカの町
狼の巣
ヒトラー暗殺未遂事件
水陸船第一号
カントの町
海の道
カントの墓
琥珀の木箱
タラウの娘
メーメルのほとりで
風のホテル
黄金の門
死せる魂

著作者プロフィール

池内紀

( いけうち・おさむ )

1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。主な著書に、『ウィーン・都市の詩学』(73年)、『諷刺の文学』(78年・亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(94年・講談社エッセイ賞)、『見知らぬオトカム――辻まことの肖像』(97年)、『ゲーテさんこんばんは』(2001年・桑原武夫学芸賞)、『二列目の人生』(03年)、『ひとり旅は楽し』(04年)、『森の紳士録』(05年)、『池内紀の仕事場』(全8巻・04年-05年)など。主な訳書に、カネッティ『眩暈』(1972年)、ジュースキント『香水』(88年)、ロート『聖なる酔っ払いの伝説』(89年)、ゲーテ『ファウスト』(99年・毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全6巻・2000年-02年・日本翻訳文化賞)など。

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