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ちくま文庫

小川洋子と読む 内田百閒アンソロジー

汽車に揺られ、小鳥を愛し、土手をぼんやりと歩く……どこか遠くの現実とすぐそこの幻を行き来するような、百閒先生の作品を小川洋子が編む夢の一冊

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43641-2

Cコード

0193

整理番号

-12-26

2020/02/10

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

現実と幻、笑いと恐怖、彼岸と此岸、あらゆる境界をするりと越えて、不思議な光を放つその作品を、百閒をこよなく愛する作家・小川洋子と一緒に楽しもう。「冥途」「梅雨韻」「旅順入城式」「サラサーテの盤」…珠玉の24篇を集めて贈る、新しい内田百閒の世界。

著作者プロフィール

内田百閒

( うちだ・ひゃっけん )

1889-1971。岡山市の生まれ。本名は栄造。ペンネームは郷里の百閒川にちなむ。旧制六高在学中は俳句に親しむ。東大ドイツ文学科卒。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学等でドイツ語を教える。教師をやめたのち作家活動に入り、特異な幻想をつづった短編集「冥途」「旅順入城式」を発表。飄逸な「百鬼園随筆」によってひろく世に出た。借金術の大家で、鉄道好きとしても知られていた。

小川洋子

( おがわ・ようこ )

1962年岡山市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。91年「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞。その後も様々な作品を通じて、私たちを静謐な世界へと導いてくれている。著書に『冷めない紅茶』『ホテル・アイリス』『沈黙博物館』『アンネ・フランクの日記』『偶然の祝福』『まぶた』『博士の愛した数式』『ブラフマンの埋葬』『世にも美しい数学入門』(藤原正彦氏との共著)『ミーナの行進』(谷崎潤一郎賞受賞)などがある。

この本への感想

収められていているのが名作ばかりなのは、編者の力なのか百(けん)の凄さなのか、わからなくなった。
登場人物の心の内をはかりかねたり、夢の中の出来事であろうかと読み進めるうちに読み終えている。

すでに読んだことのある作品なのに、初めての世界に足を踏み入れたような心細さと新鮮な驚きがある。
自然体の天才の魔術の虜になって、また読み始める。

魚座の男

さん
update: 2020/06/11

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