API Error: too_many_requests

loading...

ちくま文庫

花と昆虫、不思議なだましあい発見記

足元のミクロコスモスを探検しよう!

ご存じですか? 道端の花々と昆虫のあいだで、驚くべきかけひきが行なわれていることを。花と昆虫のだましあいをイラストとともにやさしく解説。

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43657-3

Cコード

0145

整理番号

-94-1

2020/04/09

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

知っていますか? 道端の小さな花々と昆虫のあいだで、驚くべき駆け引きがあるのを! 早春や初冬、気温が低くても昆虫が活発に飛ぶようにと暖房装置を用意するフクジュソウやヤツデ。花粉を運ばせるため故意に不安定な花をつけるオオイヌノフグリ。花粉を運ばせるワナを仕掛け、昆虫には死という報酬しか与えないマムシグサやハランなど。花と昆虫のだましあいをイラストとともに易しく解説。さあ、ミクロコスモスの探検だ!

目次

まえがき

第一章 チョウは味方か
T字作戦――カサブランカ
花粉のネックレス作戦――ヤマツツジ(一)
チョウの長い口
チョウは歓迎、ハチはゴメン――ヤマツツジ(二)
動く花の策略――ノアザミ
ニッコウキスゲで後れをとる

第二章 闇夜のだましあい
ヤマツツジと同じ策略――オオマツヨイグサ
カラスウリのレース標識作戦
性転換するクサギの花
スズメガは見破っていたネムノキの分業作戦
月下美人はオオコウモリが好き
甘い葉っぱでコウモリを誘う――ツルアダン
花の形には意味がある!

第三章 頼れるハナバチ
レンゲソウの花園
破裂するそ――エニシダ
下向きに咲く意味は――スズラン
特製のメス
ホタルブクロも性転換する
花びらで交通整理する――トリカブト
マルハナバチと仲良し――ツリフネソウ
動く雄しベ――ヒイラギナンテン
動く雌しベ――ムラサキサギゴケ
ハチの仲間
ルーペを使おう
嫌われもののアリだが――コニシキソウ

第四章 対ハナアブ・ハエの巧妙な策略
ハナアブとは
凹面鏡を使う――フクジュソウ
私の失敗――オオイヌノフグリ(一)
受粉の仕掛け――オオイヌノフグリ(二)
花の性をしらべる――ヤツデ(一)
虫の日向ぽっこ――ヤツデ(二)
虫の食事のマナー教室――フランスギク
水で花粉を受ける――ヒツジグサ
花はさかりに――ハンゲショウ
謎の多い花――ミズバショウ(一)

第五章 甲虫媒花は原始的か
原始的な花といわれて――ホオノキ
甲虫と花の関係
花はすてきなデートスポット――ニリンソウ

第六章 花と昆虫の戦い
ツリフネソウの敵
昨日の敵は今日の友
蜜腺をくるむスミレ
ナガハシスミレの長いクチバシ
ランとガの暴走

第七章 虫をあざむく花たち
虫の命とひきかえに――マムシグサ
腐った肉に化けるスタペリア
キノコに化けるタマノカンアオイ
雌に化けたラン
花に化ける花――シラン
クマガイソウの母衣(ほろ)の謎
シュウカイドウのだましのテクニック

第八章 色香に迷う?
モンシロチョウの好きな色
花の色と昆虫
白い花の三つのタイプ
蜜を少し隠す黄色い花
ハナバチの好きな花は紫色
アゲハチョウは赤が好き
緑色の花は窒素分に富むのか
ミツバチは色がわかるか
アゲハチョウをトレーニングする
花を紫外線で見る
ヒトの好きな花の色は?

第九章 風まかせの術
風媒花は花の覇者
風媒花たちの工夫
花粉を弾き飛ばすカテンソウ
小さい花粉を飛ばすクワ
長い柄を持つ雄しベ――ススキ
オオバコはなぜ雌が先か
トウモロコシの雄花と雌花
スギの花の生態
雄花をつり下げて――ブタクサ
ハンノキのシッポのような穂
マツの動かぬ雄しべ
北の湿原で生きる――ヤチヤナギ

第十章 虫離れ大作戦
雄しべが動く――タチイヌノフグリ
尾瀬での実験――ミズバショウ(二)
動く雌しべで保険をかける――タチアオイ
町なかに生きる策略――ツユクサ
雑草の知恵――ハコベ
メヒシバの二段構え戦略
タチツボスミレは閉じたまま
ホトケノザの裏技

あとがき
付録
文庫化にあたってのあとがき
参考文献
索引

メディア情報

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま文庫」でいま人気の本

これから何かを始めたい人たちへ