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ちくま文庫

ふしぎな社会

第一人者が納得した言葉だけを集めて磨きあげた社会学の手引き書。人間の真実をぐいぐい開き、若い読者に贈る小さな(しかし最高の)入門書です。

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43728-0

Cコード

0136

整理番号

-34-2

2021/03/10

判型

文庫判

ページ数

272

解説

なし

内容紹介

なぜ社会は、こうなっているの? 誰もが「ふしぎ」に思うことがらをとことん説明。言語、資本主義、性、家族、自由、死、…。選り抜きのトピックを、「自分で納得した言葉だけを集めて磨き」ました(あとがき)とのべる著者が、語ってくれます。『面白くて眠れなくなる社会学』(2014)が文庫でよみがえりました。

目次

1(言語―言語を使う。言葉をしゃべる。これは、人間だけの能力です。
戦争―戦争とは、“暴力を用いて、自分の意思を相手に押しつけること”、をいいます。
憲法―憲法は、手紙です。人民から、国にあてた手紙。その国の政府職員に向けて、こうしなさいと約束させるものです。
貨幣―貨幣は、大昔からあったわけではありません。
資本主義―資本主義とは、資本が、特別なはたらき方をする経済のことですね。
私有財産―私有財産は、私たちの社会の基礎です。ところが、この私有財産の制度は、そんなに昔からあったわけではありません。)
2(性―性とは、体と体の関係、のことです。人間は生きていますが、それは、人間の体が、生きているのです。
家族―家族があるのは、人類(ヒト)の特徴です。
結婚―結婚は、世界中、どんな民族や文化にも認められる習慣です。
正義―正義とは、なんでしょうか。正義とは、正しさが外からやってきた、という感覚です。
自由―自由とは、人間が、思ったように行動したり、好きなように考えたりできること、をいいます。これは、人間の生まれついての性質です。)
3(死―人間は生き物ですから、死にます。動物や植物も、生き物ですから、死にます。

著作者プロフィール

橋爪大三郎

( はしづめ・だいさぶろう )

橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう):1948年生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京大学大学院社会学部究科博士課程単位取得退学。1989-2013年、東京工業大学で勤務。著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『教養としての聖書』(光文社新書)、『死の講義』(ダイヤモンド社)、『中国 vs アメリカ』(河出新書)、『人間にとって教養とはなにか』(SB新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)など、共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『おどろきのウクライナ』(以上、講談社現代新書)、『中国共産党帝国とウイグル』(集英社新書)などがある。

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