武田砂鉄
( たけだ・さてつ )1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年からフリーライターに。著書に『紋切型社会―言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社、新潮文庫、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)、『コンプレックス文化論』(文藝春秋)、『わかりやすさの罪』(朝日新聞出版)、『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)、『マチズモを削り取れ』(集英社)などがある。新聞への寄稿や、幅広いメディアでの連載を多数執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している。
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「個人が物申せば社会の輪郭はボヤけない」。最新の出来事にも、解決されていない事件にも粘り強く憤る。東京五輪に開催後でも反対する。日常に潜むヘイトの萌芽、監視社会、政治家の空虚な言葉、コミュニケーションを「能力」で問うこと、等々への違和感を引きずり、問い続ける。「空気」が支配する国から、「気配」で自爆する国へ。その後の展開を大幅に増補した。
解説 中島京子
第1章 空気と気配(ヘイトの萌芽
「われわれ」とは誰なのですか ほか)
第2章 隷従する私たち(予測された混迷―ただ解体が進んだ国立競技場
地方創生と原発広告 ほか)
第3章 愚者と巧者(「誤解」と言わせないための稲田朋美入門
小池百合子のテレビ活用法 ほか)
第4章 政治の気配(胸に刻み続ける“官設”話法
「他よりマシ」と付き合う ほか)
第5章 強いられるコミュニケーション(駅長の言葉に歯向かう
訃報をこなす感じ ほか)
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