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ちくま文庫

女と刀

明治時代の鹿児島で士族の家に生まれ、男尊女卑や家の厳しい規律など逆境の中で、独立して生き抜いた一人の女性の物語。解説 鶴見俊輔・斎藤真理子

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43804-1

Cコード

0193

整理番号

-57-1

2022/03/10

判型

文庫判

ページ数

416

解説

齊藤真理子、鶴見俊輔

内容紹介

薩摩士族の娘の苛烈な生。男尊女卑、愛なき結婚、第二次世界大戦……体制・因習を突き破る「独立(ひとりだち)」の心を描く名著待望の復刊!
「わたしという女は、子しか産むことのできぬ女なのか」「ひとふりの刀の重さほども値しない男よ」……。男尊女卑の因習、家の規範、愛なき結婚、第二次世界大戦、70代での夫との訣別……薩摩士族の娘であるキヲは、明治から昭和にかけて世のならいに抗い、「独立(ひとりだち)」の心を捨てずに生きた。自らの母をモデルに、真の対話を求め続ける一人の女性を鮮烈に描いた名著。解説 鶴見俊輔・斎藤真理子

著作者プロフィール

中村きい子

( なかむら・きいこ )

1928年、鹿児島生まれ。サークル村運動に参加しながら、「思想の科学」に母をモデルにした本作「女と刀」を連載し、1966年に出版。同作は、第七回田村俊子賞を受賞し、1967年に木下恵介監督、山田太一脚本によりドラマ化された。他の著書に『わがの仕事』(思想の科学社)がある。1996年没。

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