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ちくま文庫

「14歳」少女の構造

——大塚英志まんが評論選集80’s-90’s

あらゆるものが記号と化し消費されていく時代に、まんがは内面と身体の表現を花開かせた。まんがが消費される現場で書かれた同時代的評論の集大成。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43899-7

Cコード

0195

整理番号

-18-3

2023/08/07

判型

文庫判

ページ数

560

解説

内容紹介

あらゆるものが記号と化し消費されていく時代に、まんがは内面と身体の表現を花開かせた。まんがが消費される現場で書かれた同時代的評論の集大成。

「pink」「ホットロード」「いちご物語」「14歳」――
記号と消費の時代に、まんがは内面と身体を描いた。

ニューアカとバブルの80年代、そしてコンピュータゲームの時代だった90年代初頭。あらゆるものが記号と化し、消費されていく社会に抗うように、まんがは「身体」と「内面」の表現を花開かせた。消費されるためのまんがをつくる現場で書かれた同時代的評論に、まんがが真に有害だった時代を描く書き下ろし補論「三島由紀夫の「首」と「1970年」の蜂起する少年まんが」を加えた傑作評論選。

目次

第1章 物語と構造(言葉の位相―少女まんがにおける“固有の論理”について
内面の発見と喪失―少女まんがにおける「ことば」の変容
“学バン狩り”のフォークロア―紡木たく「これからもずっと」 ほか)
第2章 成熟とジェンダー(“14歳少女”の構造
“産む性”としての少年―“性差の少女まんが史”のために
“少女殺し”という主題―大島弓子『いちご物語』をめぐって ほか)
第3章 性表現と身体(記号的身体の呪縛―手塚治虫「まんが記号説」批判
手塚治虫は「有害」だった
美少女症候群―不在の“強姦者” ほか)
補論 三島由紀夫の「首」と「1970年」の蜂起する少年まんが

著作者プロフィール

大塚英志

( おおつか・えいじ )

大塚 英志(おおつか・えいじ):1958年生まれ。まんが原作者、批評家。神戸芸術工科大学教授、東京大学大学院情報学環特任教授、国際日本文化研究センター教授を歴任。まんが原作に『アンラッキーヤングメン』(KADOKAWA)他多数、評論に『「暮し」のファシズム』(筑摩選書)、『物語消費論』『「おたく」の精神史』(星海社新書)、他多数。

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