江馬修
( えま・しゅう )江馬 修(えま・しゅう):1889年、岐阜県高山市生まれ。田山花袋の書生や代用教員のかたわら、創作に励む。1916年に刊行した『受難者』で人気作家となり、1926年、『追放』を執筆後に渡欧。大作『山の民』は1938年に発売されて以来、改作を重ねた(2014年に春秋社により復刊)。1975年没。他の著書に、『氷の河』『本郷村善九郎』『飛騨百姓騒動記』『延安賛歌』などがある。
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激動する大地、飛び交うデマ、虐殺される朝鮮人……関東大震災を自らの体験をもとに描いた記録文学の金字塔。解説 天児照月・西崎雅夫・石牟礼道子
揺れる大地、飛び交うデマ、虐殺される朝鮮人……
100年前の関東大震災を追体験する、記録文学の金字塔。
待望の文庫化!
「朝鮮人だ、朝鮮人だ!」「ぶっ殺してしまえ」
「彼等だって人間だ、我々と同じように」
「主義者でも朝鮮人でも出てくるがよい、片っぱしから斬って捨ててやるから」
非常事態が人を変貌させる……人間の闇を描く衝撃作。
惨禍の中で生活全般を根こそぎにされたとき、
人は何を思い、行うか――石牟礼道子(巻末エッセイより)
殺した人・殺された人。その人たちは本当にいた。
そこに私がいたら、どうしただろうか?――斎藤真理子
1923年9月1日11時58分、関東大震災が発生。関東一帯の大地が激動し、東京は火の海になった。突然起こった惨禍に、人々は動揺し、流言蜚語が発生。「朝鮮人が暴動を起こす。火をつける」というデマにより、多くの朝鮮人が虐殺された。自らの衝撃的な体験をもとに書かれ、震災の翌年から連載が開始された記録文学の金字塔。巻末に石牟礼道子によるエッセイを収録。
解説 天児照月・西崎雅夫
序
第一日
第二日
第三日
その後
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