寺山修司
( てらやま・しゅうじ )寺山 修司(てらやま・しゅうじ):1935-83年、青森県弘前市生まれ。早稲田大教育学部に入学(後に中退)。歌人・劇作家、評論家など多岐のおよび活動。劇団「天井桟敷」を主宰。著書に『家出のすすめ』『書を捨てよ、町へ出よう』など。
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青春の傷、憧憬と恋、イメージの航海――寺山修司だけに描ける切なく鮮烈な無限の「青」。没後四十年・今なお輝く世界を映す詩と物語。解説 幾原邦彦
世界の涯までご一緒に。
無限に廻る、青く切ない詩と物語
解説 幾原邦彦(アニメーション監督)
生きてゆく限りは誰もが通らざるを得なかった青い時代。刻まれたキズ、恋と憧憬、イメージの航海、夢幻のように甘やかな毒、残酷なほどにかがやく世界──いまなお愛される唯一無二のクリエイター・寺山修司は、自由自在、縦横無尽に言葉を操り、ありとあらゆる衝撃のかたちをこの世に放った。決して見果てぬ少年少女の鮮烈な青を壜詰にした、詩とエッセイと物語。
解説 幾原邦彦
若い手帖/五月の詩・序詞/自己紹介(抄)/海について/船の中で書いた物語(前書き、海のアドリブ、さよならの壜詰、私が猫だったころ、花をくわえた女、あたしを数えて、世界でいちばん長い煙草、ある夏のロマンス)/少女のための海洋学入門/かもめ/はだしの恋唄/ロマンス・バラード=樅の木/星のない夜のメルヘン(前書き、スターダスト、世界で一番小さい金貨、いるかいないか、ポケットに恋唄を、お月さま、こんにちは、長距離歌手、スクスク、鰐)/バラード=樅の木と話した/宝石館(前書き、指輪──プロローグのかわりに、ルビー、真珠?、真珠?、サンゴ、アメシスト、ヒスイ、ダイヤモンド、エメラルド、ガーネット、サファイア、猫目石)/ぼくのギリシア神話(美の永遠について──プシケ、想像の恋人について──ピグマリオン、母と息子について──メドウサ、冒険について──イカルス、海について──グライアイ、天才について──ペガサス、父親について──タンタロス、放浪について──オデッセイ、希望について──パンドラ、賭博について──ミダス、男の嫉妬について──エコー)/水妖記4/花姚記〈私窩子より〉/書物の国のアリス/海のリボン/家へ帰るのがこわい/思い出の注射します/事物のフォークロア/質問する/消されたものが存在する/懐かしのわが家
解説 幾原邦彦
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