loading...

ちくま文庫

新版 慶州は母の呼び声

——わが原郷

わたしが愛した「やさしい故郷」は日本が奪った国だった。1927年・植民地朝鮮に生まれた作家の切なる自伝エッセイ、待望の復刊。

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43919-2

Cコード

0195

整理番号

-7-2

2023/11/09

判型

文庫判

ページ数

272

解説

松井理恵

内容紹介

わたしが愛した「やさしい故郷」は日本が奪った国だった。1927年・植民地朝鮮に生まれた作家の切なる自伝エッセイ、待望の復刊。解説 松井理恵

わたしが愛した「やさしい故郷」は
日本が奪った国だった。
1927 年、植民地朝鮮に生まれた少女――
『まっくら』『からゆきさん』の著者が綴る17 年間の自伝エッセイ

人間の業を映す独自の作家活動を続けた森崎和江は、日本統治下の朝鮮に生まれた。大邱、慶州、金泉、現地で教師を務める父、温かな母と弟妹、そして「オモニ」たち──歴史的背景を理解せぬまま己を育む山河と町をただひたすら愛した日々に、やがて戦争の影がさす。人びとの傷と痛みを知らずにいた幼い自身を省みながら、忘れてはならぬ時代の記憶を切に綴る傑作自伝。解説 松井理恵

目次

序章
第1章 天の川
第2章 しょうぶの葉
第3章 王陵
第4章 魂の火
余章

著作者プロフィール

森崎和江

( もりさき・かずえ )

詩人、作家。1927年、日本統治下の朝鮮・慶尚北道大邸に生まれる。17歳の頃に単身で朝鮮を離れ、福岡女子専門学校へ入学。50年、丸山豊主宰の詩誌「母音」同人となる。58年筑豊に移り、上野英信・谷川雁らと「サークル村」創刊、59年に女性交流誌「無名通信」創刊。著作に『まっくら』『第三の性』『こだまひびく山河の中へ』『奈落の神々』『からゆきさん』『ささ笛ひとつ』ほか多数。2022年逝去。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま文庫」でいま人気の本

いま話題の本