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ちくま文庫

初夏ものがたり

初期のファンタジー『オットーと魔術師』収録の表題作品を酒井駒子の挿絵と。みずみずしさとまばゆさを含んだ、鮮やかで不思議な印象を残す4作品。

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43955-0

Cコード

0193

整理番号

-43-4

2024/06/06

判型

文庫判

ページ数

224

解説

内容紹介

初期のSFファンタジー『オットーと魔術師』収録の表題作品を酒井駒子の挿絵と共に。みずみずしさを織り込み、鮮やかで不思議な印象を残す4作品。

酒井駒子の描きおろし作品を添えて、
幻の初期ファンタジー作品、待望の復刊
今は亡きあの人が、こちらの世界に存在できるのは、午前零時まで。
思いがけない邂逅の行方は……

幻の初期ファンタジー小説集『オットーと魔術師』収録の表題作品が、酒井駒子の挿絵とともによみがえる。今は亡き人が大切な人のもとを訪れる、その仲立ちをするのは謎の日本人ビジネスマン、タキ氏。まばゆさと湿り気、黒塗りのリムジン、どこかでひりひりと鳴り続ける電話の音、梅雨を彩る植物……みずみずしい初夏の空気を存分に織り込み、夏の入口にふさわしい、鮮やかな印象を残す4つの小説。解説 東雅夫

目次

第一話 オリーブ・トーマス
第二話 ワン・ペア
第三話 通夜の客
第四話 夏への一日
『初夏ものがたり』解説 東雅夫

装画 酒井駒子
カバーデザイン 名久井直子

著作者プロフィール

山尾悠子

( やまお・ゆうこ )

山尾 悠子(やまお・ゆうこ):岡山市生まれ、小説家。同志社大学文学部国文学科卒業。1975年、「仮面舞踏会」(「S-Fマガジン」早川書房)でデビュー。2018年、『飛ぶ孔雀』で泉鏡花文学賞、日本SF大賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。小説に『仮面物語 或は鏡の王国の記』、『オットーと魔術師』、『ラピスラズリ』、『増補 夢の遠近法』、『歪み真珠』、『山の人魚と虚ろの王』、エッセイ集『迷宮遊覧飛行』、歌集『角砂糖の日』などの著書がある。

酒井駒子

( さかい・こまこ )

兵庫県生まれ、絵本作家。『橋の上で』(文・湯本香樹実、日本絵本賞受賞)、『金曜日の砂糖ちゃん』(ブラチスラバ世界絵本原画展金牌)、『BとIとRとD』『森のノート』などの著書がある。

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