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ちくま文庫

三角でもなく 四角でもなく 六角精児 役者とギャンブル

渾身の半自伝的日乗エッセイ

四度の入籍、ギャンブル、借金地獄。クズは繰り返すのか? 劇団員時代を追想しながら役者稼業の日々を描く半自伝的エッセイ。解説 横内謙介

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-44024-2

Cコード

0195

整理番号

-11-1

2025/06/10

判型

文庫判

ページ数

336

解説

横内謙介

内容紹介

4度の入籍、ギャンブル漬け、借金地獄…。クズは繰り返す、俺は俺だ。子供の頃、若い劇団員時代を追想し役者稼業の日々を綴る半自伝的エッセイ。「オッサンは敢えて言わせて貰いたい。『私、必ず失敗しますから』。全然駄目である。しかし、ここぞという時の強烈な失敗が、人の痛みを知る薬になり、遠回りが本当の道を示す道しるべになると僕は思っている」(「まえがき」より)
解説 横内謙介
カバーデザイン 名久井直子
カバーイラスト カメントツ

目次

まえがき
1 役者一代、今日も幕が開く
僕の体には筋肉が見当たらない
渋谷のサラ金ビルに通っていた頃
四度目の入籍
変態でもいいじゃないか
「のり打ち」の日々があった
スターレットの思い出
キミの名前は何?
派遣アルバイトのように働く
ある違和感
母親と歩いた大阪・新世界
水谷豊氏にセリフ憶えの極意を聞く
生涯最大の激痛
さらば激痛、そしてピンサロ
日本の大スター、ようこそフィンランドへ 
セリフの千本ノック
僕がおかっぱ頭である理由
何の芸もない石ころ俳優 
彼と僕の因縁 
舞台が地獄絵図と化した
旅公演先で無駄に大当たり
名古屋は混沌
武士の姿が最も似合わない役者
客席も一緒に歳をとる
悪役こそ脇役俳優の華なのだ
大勢の人に助けられて生きて来た
人生は開き直りも大切だ 
座長は春風亭昇太師匠 
僕の過去とテレビCMの微妙な関係 
AVの撮影現場に出会す
『太陽にほえろ!』に夢中だった 
幕間の暗転に弱くなっている
大好きだった「川島先輩」とのコルクの記憶
初めてドラマに出た時のこと 
石坂浩二氏から役者としての勇気をもらう 
時の人を職業的観点から見る 
劇団を辞める。そう心に決めた湘南の夜 
芝居の中に生きてくるもの 
師匠、幸せになるにはどうしたらいいですか? 
若手俳優をみて昔の自分を思う 
僕の生活に加わった「付き人」F君 
俳優として初めて名前が載った雑誌 
一人前の俳優になれる可能性 
いつまで舞台に立てるのか 

2 おかっぱ眼鏡の少年よ
瓶底メガネの坊ちゃん刈り 
テストを埋める 
バレンタインの馬鹿野郎!
姉のカレーライス 
屋台のクジ引きが教えてくれた 
少年は河川敷で大人になる   
母さん、僕は海パンが穿きたかった 
僕が大好きだった先生 
夏祭りの記憶   
子供の頃からずっと同じ髪型だから 
十歳の時から届いていた投票用紙 
悪事を叱ってくれた大人がいた 
あの日の定食屋の少年   
なぜ僕はアンチ巨人になったのか   
借りたままの金   
あの頃、僕はクズだった   

3 ギャンブルは負け味さ
コクのある負け味 
ギャンブル脳は本日も快調
豪華客船にタダで乗る   
船上のカジノで大勝負!   
友情よりもパチンコの打ち止め!   
パチプロ達と過ごした日々   
駄菓子屋でバクチに目覚める   
麻雀に愛は必要ですか?   
勝つも地獄、負けるも地獄   
パチンコ屋から、別のパチンコ屋へ   
東京にカジノを作らないで!   
最近ツイているのは凶事の前触れ!?
とうとう見つけたぞ、パチンコの師匠 
深刻な依存症をどうしたら克服出来るのか   
憎しみ込めて僕を見詰める女がいる   
パチンコとカジノは「質」が違うのだ   
パチンコで勝つ確率を実験してみた   
「紹介屋」のハッタリ   
僕の心を支配し続けたパチンコ
パチンコの次は、ボートレース   
パチンコよ、この世の中から消えてくれ! !
オッチャンの予想で舟券を買った 
日本が生んだ独自のギャンブル
僕の心はポキリと折れて万事休す
戸田競艇場で他力本願大勝利 
「予想屋」のオジサンに注目!
パチンコの行く末について思うこと
ミャンマーの路地裏にチンチロリンの音を聞く 
無頼になんてなれるはずもない 

4 今宵もリングサイドで
「段平のおっさん」と呼んでくれ
ボクシングと納豆 
人は何故ボクシングをするのだろう
妻が家を出て行った
そして村田諒太選手、プロデビュー 
オヤジが憧れるオッサンボクサー
天才ボクサーの母親は呪術の天才!?
あの日にあったもうひとつの世紀の一戦 
世紀の一戦よりも何倍も感動!
三浦隆司の世界挑戦は終わっちゃいない 
村田諒太選手の挑戦に期待 
辰吉丈一郎に漂う静かな凄味 
モハメド・アリの全盛期を体験したかった
真の闘争心とド根性を見せた長谷川穂積 
村田選手はほぼ完璧に試合を運んだ

解説 横内謙介

著作者プロフィール

六角精児

( ろっかく・せいじ )

六角精児(ろっかく・せいじ):1962年兵庫県生まれ。神奈川県立厚木高等学校卒業、学習院大学中退。’82年に劇団「善人会議」(現「扉座」)の旗揚げに参加。以降、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。’09年に映画『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』で映画初主演。近年の主な出演作に、ドラマ『エルピス』、映画『すばらしき世界』『花まんま』、ミュージカル『レ・ミゼラブル』などがある。また、鉄道好きとして知られ、『六角精児のT み鉄本線・日本旅』(NHK BS)などに出演。ミュージシャンとしても活動し、’24年、「六角精児バンド」3rdアルバム『ともだちのうた』(ホームワークレコード)を発表。NHKラジオ『ふんわり』ではパーソナリティーを務める。著書に、『六角精児の無理しない生き方』(主婦の友社)などがある。

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