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ちくま文庫

松本隆 言葉の教室

作詞活動55周年記念 文庫化

「風をあつめて」「木綿のハンカチーフ」「ルビーの指輪」作詞生活55周年を迎える、稀代の作詞家が教える日本語の秘密。解説 伊藤比呂美

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-44043-3

Cコード

0195

整理番号

-20-1

2025/09/10

判型

文庫判

ページ数

192

解説

内容紹介

本能が薄くなった今こそ、言葉と歌でコミュニケーションを取りたい――
数々のヒット曲を放った希代の作詞家が公開した日本語へのこだわり。
これまで体験してきたこと全てが表現のもととなること。
視点を意識すること。人を感動させるには、まず自分の心を動かすこと。
松本隆による延江浩への追悼文「さよなら、我が友よ」収録。

夕日を言葉にしてごらん 世界が一変するよ――

解説 伊藤比呂美

目次

はじめに

レッスン1 記憶は宝箱 創作の源
堆積した記憶のなかから取り出す/幼い頃に観たドイツ映画から/場所の記憶/本の記憶/多感な時期の読書歴/自由気ままにインプット/音楽の記憶/いいものが残っていく

レッスン2 視点と距離 どこから切り取るか
目に映るものをノートに書いてみよう/通りから見た風景/視点をどこに置くか/一枚はさむ/目の高さを意識する/距離を正確に表す/自分とはなにか、3人称の視点/心を動かす訓練を

レッスン3 光と陰 美しさを際立たせる
デフォルメとアンプリファイ―/針で突っつく/陰を描くことで立体的に/死が生を輝かせる

レッスン4 あなたが好きって伝えたい
ディテールを積み上げる/ふっと心が動く瞬間/共感を凝縮/色が移ろう/失意のまま終わらない/俯瞰する視点

レッスン5 リズムとバランスと美意識
易しく伝える/語感の気持ちよさ/字数を意識する/バランスの美意識/言葉によって世界を立ち上げる/色を表現する/とにかくたくさんの言葉を知る/言葉の並べ方/「ポケットいっぱいの秘密」の秘密/ダサかっこいいを極める/カナリア諸島と?瓦荘

アフターレッスン 松本隆のポリシー
普遍性はどこから生まれるか/コツコツ積む/ときに休憩も大事/音楽も言葉も廃れはしない/歌はみんなの財産/日本語へのこだわり/きみをさらってゆく風

松本隆をめぐるナイン・ストーリーズ ―延江浩
  0.風街を往く 1.喪われた東京 2.レイバンと髭面と幸福な春休み 3.はっぴいえんど結成 4.日本語ロック 5.きっかけは「ガロ」 6.5人目のメンバー― 7.作詞家に転職― 8.時代を創る― 9.ありったけの愛
  
あとがき
  
解説 答えを見つけて書く―伊藤比呂美
  
さよなら、我が友よ―松本隆

著作者プロフィール

延江浩

( のぶえ・ひろし )

延江 浩(のぶえ・ひろし):1958(昭和33)年東京都生まれ。TFMラジオプロデューサー(「村上RADIO ゼネラルプロデューサー)。国文学研究資料館・文化庁委託事業「ないじぇる芸術共創ラボ」委員。早稲田大学文化推進部参与。小説現代新人賞のほか、手がけたラジオ番組がABU(アジア太平洋放送連合)賞ドキュメンタリー部門グランプリ、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞、放送文化基金賞最優秀賞、日本民間放送連盟賞最優秀賞、JFN大賞を受賞。2025年逝去。著書に『愛国とノーサイド 松任谷家と頭山家』『小林麻美第二幕』『J』『銀座巡礼 夜のうたかた交友録』などがある。

寄せられたコメント

どんな美しい言葉も、一人の人が人生の断片と呼べる瞬間に紡いだものなのだ、ということが、私には奇跡に思える。
──

最果タヒ

さん
歌の中で「です」は他の言葉から切り離され、意味のないただの「で」と「す」になって浮遊していったのです。ほんとに驚いた。
──

伊藤比呂美

さん

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