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ちくま学芸文庫

消費社会の誕生

——近世イギリスの新規プロジェクト

グローバル経済は近世イギリスの新規起業が生み出した! 産業が多様化し雇用と消費が拡大する産業革命前夜を活写した名著を文庫化。解説 山本浩司

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51065-5

Cコード

0122

整理番号

-48-1

2021/08/10

判型

文庫判

ページ数

384

解説

山本浩二

内容紹介

産業革命による工業化を前に、イギリス社会は、市場経済をもとにした消費社会へと移行していたことが、今日では定説となっているが、その際に中心的な役割を担ったのが、本書。消費社会が出現する原動力として、まず今までは家にいた女性と児童の市場への労働力提供に注目し、そして次に彼らの市場での消費行動と、彼らに消費を促したさまざまな新商品――石鹸、糊、靴下など――を製造した「新企業」の動きに着目して、消費社会の発展と産業革命前夜の空気をみごとに描き出した。40年前の著作だが、他の研究の内容が淘汰・更新される中、今もって画期的な業績と評価されつづけている。

目次

1 序章
2 諸事業の創設時代 一五四〇?一五八〇
3 腐敗の時代 第1部 一五八〇?一六〇一
4 腐敗の時代 第2部 一六〇一?一六二四
5 商品の品質と顧客層
6 新規事業と経済学
7 終章

著作者プロフィール

ジョオン・サースク

( じょおん・さーすく )

1922-2013年。イギリスの経済・社会史家で、農業史、食文化史を専門とした。LSEでアシスタント・レクチャー、レスター大学の上級研究員を経て、オックスフォード大学の経済史の教授をつとめた。The Agrarian History of England and Wales誌の編集長やPast & Present誌の編集委員なども歴任した。

三好洋子

( みよし・ようこ )

1923-2018年。元聖心女子大学教授。専門はイギリス史。著書に『イングランド王国の成立』(吉川弘文館)、『イギリス中世村落の研究』(東京大学出版会)、訳書にメアリ・プライア『結婚・受胎・労働――イギリス女性史 1500~1800』(刀水書房)などがある。

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