今井登志喜
( いまい・としき )今井登志喜(いまい・としき):1886-1950。長野県生まれ。東京帝国大学文科大学史学科卒業。東京帝国大学教授。専門はイギリス社会史・都市史。ほか、郷土史編纂事業『諏訪史』にも深くかかわる。主な著書に『英国社会史』『都市発達史研究』(以上、東京大学出版会)などがある。
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「歴史学とはどのような学問か」「歴史学はいかにして正しい結論を導き出せるのか」という問題は、現在でも常に問い直され続けている。本書では、19世紀における歴史学の進展を踏まえ、歴史学の方法論にはじまって、諸学との連携の在り方、史料批判についてなど、簡潔にして要点をついた紹介・指摘を行う。提示される方法論の実例としては、塩尻峠の合戦(天文17年)を取り上げ、各種資料を比較して事実を確定するプロセスを具体的に示した。また、本書の史学史的背景について周到な解説を付す。古典的歴史学方法論の貴重な入門書。
1 序説―歴史学の方法論
2 歴史学を補助する学科
3 史料学
4 史料批判
5 綜合
6 方法的作業の一例―天文年間塩尻峠の合戦
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