S・ワインバーグ
( わいんばーぐ )1933年、ニューヨーク生まれ。コーネル大学を卒業し、コロンビア大学でPh.D.を取得。現在テキサス大学教授。専門は素粒子物理学。1979年にS.グラショウ、A.サラムとともに電弱理論への貢献でノーベル物理学賞を受賞。著書に『電子と原子核の発見』『究極理論への夢』など。2021年没。
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1,540
円978-4-480-51081-5
0142
-10-3
2021/12/09
文庫判
416
頁ディラックの『量子力学』やシッフの『量子力学』など、量子力学の名著は数多い。本書は1979年にノーベル物理学賞を受賞し、量子力学に通暁したワインバーグが現代の話題も取り入れつつ、新しい定番となることを期して書かれた大学院生向けの教科書である。20世紀初頭の歴史的叙述に始まり、スピンや散乱といった標準的な理論の説明から、他の本では省略されていることの多い「ウィグナー‐エッカルトの定理」や「ベリー位相」などの解説、そして近年発展の著しい「量子鍵配送」や「量子コンピュータ」まで。翻訳期間中に原書第2版が刊行されたことを受け、邦訳も第2版に対応させて刊行する。全12章のうち上巻は第5章までを収録。
第1章 量子力学ができるまで(話の始まり:光子
原子のスペクトル ほか)
第2章 中心力ポテンシャル内の粒子の状態(中心力ポテンシャルのシュレーディンガー方程式
球面調和関数 ほか)
第3章 量子力学の一般原理(状態
連続的な状態 ほか)
第4章 スピンはめぐる(回転
角運動量多重項 ほか)
第5章 エネルギー固有値の近似計算(1次の摂動論
ゼーマン効果 ほか)
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