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ちくま学芸文庫

時間の歴史

日時計、ゼンマイ、クオーツ等。計時具から見えてくる人間社会の変遷とは? J.アタリが「暦と権力」の共謀関係を大柄に描く経済思想史学の大著。

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51099-0

Cコード

0110

整理番号

-31-3

2022/02/09

判型

文庫判

ページ数

496

解説

内容紹介

日時計、ゼンマイ、重錘、クオーツ――これら計時具から、人間の文明はどのような変遷を辿ったと言えるだろうか? 時間が神々のものであり、自然のリズムとともにあった古典時代〈神々の時〉。人間の肉体に時間が内在化され、聖堂の大時計などで統御するようになる中世〈肉体の時〉。より精密に数量化された時間に経済価値が与えられ、人間の生活を成型していく近代〈機械の時〉。そして、予めプログラムされ、記号化された現代の〈コードの時〉へ。博覧強記で知られる著者が、「時間と暴力」「暦と権力」の共謀関係を丹念にすくいあげる。ジャック・アタリ初期の代表作。

目次

第1章 水と日時計(神々の時
聖なるものの暦 ほか)
第2章 重錘と棒テンプ(身体の時
カーニヴァルと大市 ほか)
第3章 ゼンマイとアンクル(時間の機械
機械の時 ほか)
第4章 クォーツとコード(危機の時
生の時計、死の時計 ほか)

著作者プロフィール

ジャック・アタリ

( あたり,じゃっく )

1943年アルジェリア生まれ。パリ理工科学校を卒業、1981年 大統領特別顧問、1991年欧州復興開発銀行初代総裁。1998年に発展途上国支援のNGOを創設。邦訳著作『アンチ・エコノミクス』『ノイズ』『カニバリスムの秩序』『21世紀の歴史』等。

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