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ちくま学芸文庫

じゅうぶん豊かで、貧しい社会

——理念なき資本主義の末路

ケインズ研究の世界的権威による喜びのある労働と意味のある人生の実現に向けた経済政策の提言。目指すべきは、労働生産性の低下である。解説 諸富徹

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51111-9

Cコード

0133

整理番号

-27-1

2022/03/10

判型

文庫判

ページ数

416

解説

諸富 徹

内容紹介

資本主義の下では資本の蓄積が自己目的化し、大企業は利益拡大にひた走る。結果、富める者だけが富み続け、雇用は不安定になり、格差が拡大する。成長の果実のおこぼれが一般庶民にもたらされないことは、ここ数十年の現実が証明済だ。であるならば政府が目指すべきは経済成長ではなく、国民の暮らしの質を上げることなのではないのか。著者らはその実現のために、余暇を生む労働時間の短縮、一定水準の暮らしを保障するベーシックインカムの導入、際限なき人間の欲望を抑えるための広告課税等の法整備を提案する。成長神話が叫ばれ続ける日本でこそ読まれるべき提言。   解説 諸富徹

目次

第1章 ケインズの誤算
第2章 ファウストの取引
第3章 富とは―東西の思想を訪ねて
第4章 幸福という幻想
第5章 成長の限界
第6章 よい暮らしを形成する七つの要素
第7章 終わりなき競争からの脱却

著作者プロフィール

ロバート・スキデルスキー

( ろばーと・すきでるすきー )

ロバート・スキデルスキー(Robert Skidelsky):1939年生まれ。ケインズ研究の権威として知られるイギリスの経済歴史学者。著書に『ケインズ時代の終焉』『なにがケインズを復活させたのか──ポスト市場原理主義の経済学』(以上、日本経済新聞社)、『共産主義後の世界──ケインズの予言と我らの時代』(柏書房)、『ケインズ』(岩波書店)、『裏切られた期待』(東洋経済新報社)、『じゅうぶん豊かで、貧しい社会──理念なき資本主義の末路』(ちくま学芸文庫)など。

村井章子

( むらい・あきこ)

村井 章子(むらい・あきこ):翻訳家。上智大学文学部卒業。訳書に、アダム・スミス『道徳感情論』(日経BP)、ジョン・スチュワート・ミル『ミル自伝』(みすず書房)、ミルトン・フリードマン『資本主義と自由』(日経BP)、ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』(早川書房)、ジェイコブ・ソール『帳簿の世界史』(文藝春秋)、ロバート・スキデルスキー『ジョン・メイナード・ケインズ 1883 - 1946』(日本経済新聞出版)、トマ・ピケティ『自然、文化、そして不平等』(文藝春秋)他多数。

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