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ちくま学芸文庫
衣服のアルケオロジー
——服装からみた19世紀フランス社会の差異構造
下着から外套、帽子から靴まで。19世紀ブルジョワジーを中心に、あらゆる衣類が記号として機能してきた実態を、体系的に描くモードの歴史社会学。
- 定価
-
1,650
円(10%税込)
- ISBN
-
978-4-480-51115-7
- Cコード
-
0120
- 整理番号
-
ヘ
-14-1
-
2022/05/10
- 判型
-
文庫判
- ページ数
-
464
頁
- 解説
内容紹介
素材の選択、色のニュアンス、仕立ての技術――衣服における瑣末な差異は、着ている人間が何者なのかを明確にあらわすが、それらは主に19世紀ブルジョワジーの服装を源流としている。背景にあったのは、繊維産業の発展、既製服市場の拡大、古着商の没落、百貨店の登場とその挑発的な販売戦略などだ。本書は、下着から外套、帽子から靴やアクセサリーまであらゆるファッションと、そこから派生する身だしなみやエチケットを通し、いかにして19世紀に社会規範が構築されていったのかを、細心かつ大胆な筆致で解剖する。服飾が記号として機能してきた全貌を、消費社会批判やジェンダー論に通じる視座も含めて体系的に描く、モードの歴史社会学。
目次
第1章 外見の歴史
第2章 衣服の旧制度と新制度
第3章 十九世紀の衣服の風景
第4章 衣料購入の伝統的方法と既製服産業の飛躍的発展
第5章 百貨店、そしてブルジョワの衣服の普及
第6章 新たな野望、新たな区別
第7章 作法の諸規則
第8章 規範からの逸脱
第9章 見えない衣類
第10章 モードの伝播
結論
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