佐々木銀弥
( ささき・ぎんや )佐々木銀弥(ささき・ぎんや) 1925-92年。日本の中世商工業史をリードした歴史学者。東京大学文学部国史学科卒業。立正大学、茨城大学、中央大学で教鞭を執った。著書に『日本中世の都市と法』『日本中世の流通と対外関係』(吉川弘文館)などがある。
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大阪や東京日本橋界隈の問屋、観光地の朝市、縁日、門前町の商家など、その源流をさかのぼると、多くは中世社会にまでたどり着く。そして彼らの営業形態や商売人としての思想には、中世から引き継がれたものも少なくない。いわば現代経済社会の基礎は中世の商業社会にあるといえよう。本書は長く商業史を牽引してきた著者が、中世の個々の商人像にスポットライトをあてつつ、経済全体の流れについても描いてみせた商業史入門の傑作。朝廷に仕えた供御人、大原女などの行商人、都市の定住商人、戦国の豪商等々、さまざまな商人のしたたかな営業活動が、活き活きと浮かび上がる。 解説 中島圭一
1 中世商人の諸身分
2 行商・遍歴の商人たち
3 都市の商人
4 座商人
5 戦国の豪商たち
6 海の商人
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