loading...

ちくま学芸文庫

兵士の革命

——1918年ドイツ

キール軍港の水兵蜂起から、全土に広がったドイツ革命。軍内部の詳細分析を軸に、民衆も巻き込みながら帝政ドイツを崩壊させたダイナミズムに迫る。

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51131-7

Cコード

0122

整理番号

-33-1

2022/08/08

判型

文庫判

ページ数

464

解説

著者

内容紹介

第一次世界大戦末期の1918年11月、キール軍港で勃発した水兵蜂起は、海軍から陸軍へ、さらに一般民衆を巻き込みながら国内全域へと広がっていく。この「ドイツ革命」は、世界にその国力を誇った帝政ドイツに終焉をもたらし、以後ドイツは、ヴァイマル共和国、ナチス政権と、短期間で大きく国制を変えていくことになる。その出発点たる「革命」は、いかなる性格のものであったのか。本書は、〈兵士の革命〉を、軍内部を軸として詳細に分析し、その後のドイツ史と20世紀ヨーロッパ史全体へとつなげる野心的な試みである。

目次

序章 問題の所在と課題(ドイツ革命史研究の現状
問題点
新たな課題)
第1章 革命状況の形成と成立(第一次世界大戦とドイツの戦時体制
革命状況の成立)
第2章 ドイツ海軍の水兵運動(大洋艦隊での出撃阻止行動
キールの水兵蜂起)
第3章 陸軍兵士運動と兵士評議会(本国軍の兵士運動
前線軍兵士の動向と兵士評議会)
終章 兵士革命の運動と論理(兵士運動の諸段階
兵士の革命の論理と理念)

著作者プロフィール

木村靖二

( きむら・せいじ )

1943年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。ミュンヘン大学留学。茨城大学助教授、立教大学教授、東京大学大学院人文社会系研究科?ウ授、立正大学文学部教授を経て、現在、東京大学名誉教授。専攻はドイツ近現代史。著書に『二つの世界大戦』(世界史リブレット、山川出版社)、『ドイツ史』(山川出版社)、『世界大戦と現代文化の開幕 世界の歴史26』(共著、中央公論新社)などがある。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

いま話題の本