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ちくま学芸文庫

絵画を読む

——イコノロジー入門

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51149-2

Cコード

0171

整理番号

-4-5

2022/10/11

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

絵画を〈解釈〉するにはどうしたらよいかーーその基礎的方法論として挙げられるのが図像学(イコノロジー)であり、本書は、美術史をゼロからスタートする初学者向けに何か決定版的入門書をと問われたとき必ず名前が出るものである。各章ごとに著名な名画12作品、ボッティチェッリ『春』ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』ジョルジョ―ネ『嵐』などを取り上げて、その読み解きを紹介。NHK講座人間大学テキストを増補書籍化した、平明な一冊である。(わかくわ・みどり1935-2007年、1993年、NHK出版、文庫換算208頁、版元交渉中)

目次

カラヴァッジョ『果物篭』?快楽のはかなさ?
ティツィアーノ『聖なる愛と俗なる愛』?愛の二面性?
ボッティチェッリ『春』?愛の弁証法?
ニコラ・プサン『われアルカディアにもあり』?死を記憶せよ?
ミケランジェロ『ドーニ家の聖家族』?父と母と子?
フラ・アンジェリコ『受胎告知』?神と人の出会い?
レンブラント『ペテロの否認』?人間の弱さ?
ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』?愛の虚妄?
ジョルジョーネ『テンペスタ(嵐)』?男性原理と女性原理?
デューラー『メレンコリア1』?自然哲学と芸術の結合?
バルドゥング・グリーン『女の三世代』?老いについて?
ピーテル・ブリューゲル『バベルの塔』?文明への警告?

著作者プロフィール

若桑みどり

( わかくわ・みどり )

1935-2007年。東京芸術大学美術学部芸術学専攻科卒業。1961-63年、イタリア政府給費留学生としてローマ大学に留学。専門は西洋美術史、表象文化論、ジェンダー文化論。千葉大学名誉教授。『全集 美術のなかの裸婦寓意と象徴の女性像』を中心とした業績でサントリー学芸賞、『薔薇のイコノロジー』で芸術選奨文部大臣賞、イタリア共和国カヴァリエレ賞、天正遣欧少年使節を描いた『クアトロ・ラガッツィ』で大佛次郎賞。著書に『戦争がつくる女性像』『イメージを読む』『絵画を読む』『象徴としての女性像』『お姫様とジェンダー』『聖母像の到来』など多数。

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