loading...

ちくま学芸文庫

「おのずから」と「みずから」

——日本思想の基層

「自(ずか)ら」という語があらわす日本人の基本発想とはどのようなものか。日本人の自己認識、超越や倫理との関わり、死生観を問うた著者代表作。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51155-3

Cコード

0112

整理番号

-45-2

2023/01/10

判型

文庫判

ページ数

368

解説

内容紹介

日本語において「おのずから」と「みずから」は、ともに「自(ずか)ら」とあらわす。成ることと為すこと、物と自己、自然と自由を意味するが、が截然と分けられず、両者には交差・共和・相克する「あわい」がある。そこに見られる日本人の基本的発想とは何であり、それはまたどのような思想文化を育んできたのか。本書は、思想・宗教・文学・芸能の諸領域を広く深く行き交いながら、日本人の自然と自己との相関的認識、超越と倫理との関わり、そして無常観と死生観を根源から問いなおす。倫理学者・日本思想史家である著者の代表作。

目次

1(「おのずから」と「みずから」―日本的「自然」と自己
無常と「おのずから」―日本人の現実感覚1
「古」と「おのずから」―日本人の現実感覚2 ほか)
2(やまと言葉で哲学する―「おのずから」と「みずから」の「あわい」で考える)
3(総括提題「おのずから」と「みずから」の「あわい」)

著作者プロフィール

竹内整一

( たけうち・せいいち )

竹内 整一(たけうち・せいいち):1946年長野県生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東京大学名誉教授。専門は倫理学、日本思想。日本人の精神の歴史を辿りなおしながら、それが現在に生きるわれわれに、どのように繋がっているのかを探求している。主な著書に、『「やさしさ」と日本人』(ちくま学芸文庫)、 『「かなしみ」の哲学』(NHKブックス)、『花びらは散る 花は散らない』(角川選書)、『ありてなければ』(角川ソフィア文庫)、『やまと言葉で哲学する』『やまと言葉で〈日本〉を思想する』『魂と無常』(以上、春秋社)などがある。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

いま話題の本